ブログ - 2026-09-17 16:34:00

地域猫TNR、下関で開かれた第3回座談会

地域猫TNR、下関で開かれた第3回座談会

2026年9月16日、私たちチョイスジャパンの2階講堂に、保護猫活動をされている方、地域の方、TNR手術を担当される佐藤先生ら、あわせて15名が集まりました。動物愛護団体アニマルエンシアさん主催の「猫座談会」、今回で3回目です。

▲ 2階講堂に集まった参加者のみなさん

この座談会は、毎月第3水曜日に開かれています。第1回・第2回では、TNR活動とは何か、全国的にどんな課題があるかという、いわば"どこでも起きている問題"が話し合われました。今回はその続きとして、下関という私たちの地域で、実際に起きている問題に、地名や現状を具体的に挙げながら向き合う回になりました。

下関市に寄せられる相談は、年220件

下関市には昨年度、猫に関する相談が220件寄せられているそうです。最も多いのは「餌やり」と「ふん尿」で、それぞれ65件。会場では、「苦情の多くは猫そのものより、餌をやる人の行為に向いている」という指摘がありました。餌をやる人と、それを迷惑に思う人が対立し、その間で猫は減らないまま子猫が生まれ続ける。この循環が、各地で起きているとのことでした。

東京都練馬区、15年で785頭が313頭に

会場では、先進事例として東京都練馬区の取り組みが紹介されました。NPO法人ねりまねこの亀山嘉代さん・知弘さんご夫妻が活動を始められたのは2009年。以来15年をかけて、地域の猫は785頭から313頭まで減ったといいます。捕獲・手術は2,000匹以上、保護・譲渡は約900匹。協力者は約100人にのぼるそうです。

「活動の中身は、全国どこも同じ。違うのは、行政が後ろ盾になっているかどうか」

行政が地域猫活動を「公共の活動」だと宣言すること、保健所の職員が自治会への説明に同行すること、全員の合意やハンコを求めないこと。練馬区が15年かけてたどり着いたそうした工夫の数々は、これから歩む下関市の道のヒントになりそうです。

臆病だった保護犬が、災害救助犬になるまで

会場では、犬の映像も紹介されました。ある地域の保健所に引き取られていた一匹の犬は、人に抱っこされただけで震えてしまうほど臆病で、家庭に迎えることが難しいとされていた子でした。それをアニマルエンシアさんが引き取り、根気強く向き合い続けたそうです。外に散歩に出られるまでに、4か月。それから数年をかけて、この子はいま、災害救助犬として活躍しているといいます。

佐藤先生への質問コーナー

質問 佐藤先生からのお話
手術の適齢期は? 誕生日が分からない子が多いなかでの見極め方について
オス猫にも去勢手術は必要? 「産まないから不要」という誤解への伝え方について
元の場所に戻すことについて 「またここへ戻すのか」という声にどう向き合うか

参加者からは、日ごろの活動で感じている素朴な疑問が次々と挙がり、佐藤先生が一つひとつ丁寧に答えてくださいました。

継続してこの場を提供する理由

私たちがこの座談会に会場を提供させていただいているのは、保護活動をされている方が孤立しないよう、会社として支えていきたいという思いからです。多頭飼育の現場では、お金がかかることも、人と人の連携が簡単ではないことも、今回あらためて知ることになりました。大それたことはできません。それでも、この場所を毎月開き続けることで、しあわせ活動のひとつとして、地域の力になっていけたらと思っています。


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